飲食事業者様向け - 商業施設への出店をご検討の方へ -
山下 雄大(やました ゆうだい)
飲食リーシングチーム4年目。飲食に特化した営業三部は、飲食業界の発展という共通目標を掲げたチームワークが強み。「Growing Together」というコンセプトのもと、出店者様と一緒に成長していける関係性を目指す。
飲食店を紹介するサイトやブログをチェックしたり、企業のリリースを見たり。ネットでの情報収集は基本です。地道に街を歩いてお店や商業施設を見て回り、気になるお店に食べに行くことが多いです。プライベートで食べに行ったお店がすごく良くて、お声がけして出店につながったケースもたくさんあります。生活が仕事につながるので、休日も関係なく常にアンテナを張るように意識しています。
実際にどんな方々が訪れているのか。滞在時間はどのくらいなのか。店舗の広さ、メニューの価格帯、店舗周辺の雰囲気など。昼と夜の時間帯による変化もチェックします。お店の強みを見つけ、相性が良さそうな商業施設に出店したときのイメージを描くようにしています。
「イメージのすり合わせ」がもっとも大切だと思っています。このお店の強みはこれで、こういう立地でこういう店舗であればうまくいくとか、仮説を立てながらイメージを固めます。そのイメージをお客様にも同じように描いてもらえるとうれしいですね。とはいえ、まずはお客様が求めていることを理解して、先方の目線でものごとを考えるようにしています。
あるしゃぶしゃぶ屋さんとのエピソードですね。しゃぶしゃぶのお肉や具材を回転寿司のようなレーンで運ぶシステムのお店です。ネットで見つけて「おもしろいお店だな」と思い、いきなりアポを取って会いに行きました。営業一年目の頃です。当時は西新宿に一店舗だけ構えていて、特に二店舗目の出店も考えていない状態でした。
最初は驚かれました…当たり前ですよね。でも少しずつ話を聞いてもらえるようになって。結果的に、三井アウトレットパーク マリンピア神戸にご出店いただくことになりました。
神戸でご紹介した区画がもともと回転寿司のお店で、回転寿司のレールがそのまま使える状態でした。最初は同じような回転寿司店の誘致を考えていたのですが、お客様の存在を知り「回転しゃぶしゃぶのシステムを、そのまま持っていけないだろうか?」とひらめいてご提案につなげました。お客様としても、レールを新設する必要がないので、出店時の投資額が抑えられるメリットを感じていただけました。
売上などの定量的な分析はもちろんですが、小さなことでも改善につながる部分は一緒に考えていきたいです。新規店舗のオープンは本当に嬉しく、必ず足を運びます。現場で自分の目で見て肌で感じたことを、出店者様への次のサポートに繋げられるようにしています。
そこで先輩や同僚からフィードバックをもらうことも。「もっとこういうメニューがあったらいいね」とか、今だと感染対策で「消毒液をテーブルごとに置いたほうがいいかもね」とか。細かいことなのですが、小さなフィードバックの積み重ねが改善につながると思っています。
出店者様とキャッチボールをしていくような感覚で、一緒に考えていく姿勢を心がけています。
出店というのはひとつの選択肢だと思っています。すぐに出店に結びつかない場合も情報交換をさせていただきたいですし、出店の有無に関わらず日々情報交換を行い、関係はずっと続いていきます。
日頃のコミュニケーションを大切にしながら「いつもありがとう」と言ってもらえるような、そんな関係性を築いていけるのが一番うれしいですね。
弊社のコンセプトとして「Growing Together」というステートメントがあります。「ともに成長していこう」という意味で、お互いが助け合いながら成長していける関係性を目指しています。
路面店だと一人で考えて解決しなければならないことがたくさんあると思います。商業施設に出店することで「仲間が増える」と感じてもらえたらうれしいですね。私たち三井不動産との継続的な関係性はもちろん、実際に出店者様同士で仲良くなったり、つながりが生まれたりすることもあります。
一緒にやっていく仲間ができて、みんなで成長していける。それが「Growing Together」だと思っています。
三井不動産の商業施設は大規模なところが多いです。それでもチームや社員一人ひとりを見ていて感じるのは、やはり「人の力」「人と人との関係性」が大切ということ。
お客様の規模や実績だけで判断せず、いいものがあれば、私たちはそれを一緒に伸ばしていきたいです。しゃぶしゃぶ屋さんの例のように、一店舗だったお店が地方に出店したケースもたくさんあります。一緒にがんばる仲間をつくるような気持ちで、商業施設への出店をひとつの選択肢としてご検討いただけるとうれしいです。